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2021-08-02

VMware 仮想基盤のクラウド移行にあたり、日本ユニシスが Azure VMware Solution(AVS)を選択した理由

By 日本マイクロソフト株式会社

vmware cloud verified

災害対策・バックアップ対策IT運用コストと運用負荷軽減これからクラウドへ取り組むマルチクラウドネットワーク仮想デスクトップバックアップハイブリッド クラウド運用管理クラウド移行

日本ユニシス株式会社では「Gold Cloud Platform」「Gold Cloud Productivity」のコンピテンシーを保持するなど、マイクロソフトと強固な協業体制を築いています。また、多数のソリューションをMicrosoft Azure上で構築しているほか、Azureの導入サービスも展開しています。このように、マイクロソフトのソリューションを熟知した同社が取り組んだのは、社内向け仮想基盤システムのクラウド移行です。採用されたのは、VMware vSphere®環境をAzure上に移行できるAzure VMware Solution でした。

社内向けの仮想基盤システムで顕在化したオンプレミス環境の課題とは

日本ユニシスは、vSphereベースの社内向けの仮想基盤システム「HITS」をオンプレミスのデータセンター上に構築し、各部門に提供しています。常時200以上の仮想マシンが運用されており、運用保守の作業量の増大や管理コストの肥大化などの問題が見えてきました。同社 情報システムサービス部 企画室 基盤課の塩入貴志氏はこう語ります。

「HITSの用途はファイルサーバーからポータルサイトの基盤、バックエンドのアプリケーションサーバー、社内イントラネットのコンテンツ管理までさまざまです。サーバーのバックアップやリストア、OSのパッチ適用などを情報システムサービス部が提供しています」

同社ではEOLを機にサービスの終了を検討しましたが、利用者の間では継続希望が多かったためサービス継続を検討。今回プロジェクトマネージャーを務めた情報システムサービス部 企画室 基盤課の木村良仁氏は、当時を振り返ります。

HITSでは管理コストも問題となっており、サービスの継続にあたっては、クラウドへのシステム刷新が求められました。そこで同社では、既存環境でハードウェア更改する場合と移行する場合での費用対効果を比較検討。その結果、クラウドのほうがコストや移行期間の短縮を見込めたのです。

クラウド移行の要件は「ハードウェアに対する運用負荷の軽減とデータセンターの運用保守コスト削減」「現状の仮想サーバー群の運用・管理体制の維持」「移行に関する利用者の負荷・リスクの軽減」です。これを満たすソリューションとしてAzure VMware Solution(以下AVS)が採用されました。

「AVSを採用した理由は、複数VMの同時移行やVMware vSphereの運用継続、現行のゲストOS から移行、短期間かつ互換性を保証可能とする点です」(木村氏)

Azure Migrate/ExpressRoute/VMware vROps/VMware HCXといった先進技術を活用

日本ユニシスは、Azure Migrateによるアセスメントを行い、AVS環境への移行の可否やAVSに必要なリソースを確認しました。同社のサポートサービス本部 DXサポート部 仮想化サポート室 梅田正行氏は「Azure MigrateとVMware vRealize® Operations™(vROps)で使用量を確認したうえでサイジングを行いました」と語ります。

今回は複数のVMを同時に移行する必要があったため、VMware Hybrid Cloud Extension(HCX)によるバルクマイグレーションを採用し、移行時間やネットワーク帯域の負荷などを検証。移行後のベンチマークも実施し、既存以上の性能を確認できました。

「ネットワーク帯域についても、AzureのIaaS環境で利用しているExpressRouteを使って移行した場合、他の業務に影響を与えないことが確認できました」(木村氏)

安全性が確認できたことで移行作業が開始され、まずフェーズ 1 として、本社のVMを対象に進められています。フェーズ2では豊洲のデータセンターを対象に移行実施予定です。

運用保守の負荷や管理コストの課題を解決、今回の知見を生かし顧客の AVS 導入も支援していく

現在はフェーズ1の実行中ですが、運用担当者の人数は削減できていると塩入氏。「オンプレの方法を活用できるため、既存人員で対応できることが大きいです。利用者からクレームがきていないのが、何よりのメリットと感じています」と語ります。

木村氏も「フェーズ 1 の移行を完了させることで、6月の本社データセンターの停電対応が不要になることもコスト・管理の両面でメリットです」と語ります。同社では、フェーズ 2 に向けて AVSを増強する予定です。

「全社的に『脱オンプレミス』へ動いています。クラウドへのリフト&シフトを進め、PaaS/SaaS の利活用でビジネスメリットを最大化したいと考えています」(木村氏)

同社では、過去のAzure活用実績と知見を生かし、ユーザー企業へのAVS導入も展開する予定です。同社 サポートサービス本部 DXサポート部 DX適用技術二室の櫛田康平氏は今後の展望をこう語ります。

「AVSは頻繁に新機能が追加されるため、動向をチェックしてお客様に最適な提案をしたいと考えています。また、日本ユニシスグループでは、蓄積したノウハウと構築・保守運用の実績をもとに、AVS 関連サービスを提供しています。提案後はAzure VMware Solution 環境の構築・サポートをワンストップで提供します」(櫛田氏)

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日本ユニシスのAzure VMware Solutionの導入事例の詳細

上記の記事で紹介した日本ユニシスのAzure VMware Solution導入事例の全文およびシステム構成図はこちらの資料からご覧いただけます。VMware vSphereの仮想基盤をクラウド移行するにあたり、先行事例を知りたいという方は、ぜひ参考にしてください。

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