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2022-03-18

インフラからアプリまで、マルチクラウド時代のニーズに広範なサービスで応える

By 日本電気株式会社

vmware cloud verified

災害対策・バックアップ対策IT運用コストと運用負荷軽減マルチクラウドハイブリッド クラウド

企業のビジネス実現にIT活用が不可欠となって久しく、クラウドの重要性は依然として高まっています。IT事業者としては、企業の多様なビジネスケースに応えるために、各種クラウドサービス、運用、アプリケーションなど多くのITサービスの選択肢を柔軟に提供できる必要があります。マルチクラウド/ハイブリッドクラウド時代にNECとしてはどのような価値を提供できるか。サービスプラットフォーム事業部 マネージャーの堀口智也氏が解説します。

マルチクラウド/ハイブリッドクラウド活用における3つの課題

ビジネス環境の変化に迅速に対応し、事業を継続していくために、クラウドの重要性はますます高まっています。お客様は現在、どのような課題に直面しているのでしょうか。NECとしては大きく3つの課題があると考えています。

1つめは運用負荷です。経済産業省の「DXレポート」にもあるように、老朽化していく既存(レガシー)システム維持のために運用コストが高くなり、またレガシー技術に基づいて運用を担う人手不足も深刻化しています。そのなかで新しい製品やサービスの知識、ノウハウをもとにしたIT戦略を立案し遂行していかなければならず、運用担当者の大きな負担になっています。

2つめは管理コストです。これはITリソースを今後どう保持していくかという課題でもあります。ITリソースを購入し固定費を支払うような従来型の方法では、次々と登場する新技術や新機能を迅速に採用していくことが難しくなり、結果としてビジネスの柔軟性を損なうことにつながります。必要に応じて使った分だけ支払うような形態に移行できるか、ということがポイントになってきます。

3つめは、セキュリティやガバナンスです。遵守すべきルールやレギュレーションにのっとってビジネスを展開していく必要があります。ルールは作るだけでなく、きちんと運用していくことが重要です。

この他にも1つのサービスにロックインされてしまうことで、他のクラウドサービスが新しい機能を提供したときに素早くそれを採用するといったことが難しくなる「システムのサイロ化」、先行事例の失敗を参考にして自社の成功率を高めたり、逆に成功事例やユースケースをリファレンス化して使いこなしたりする活用ノウハウの蓄積も課題として挙げられます。

組織の実態に合わせて適材適所でITモダナイゼーションを行う

NECでは、こうしたお客様のお困りごとに対して、さまざまなクラウドを柔軟に組み合わせて利用できるようにしています。クラウドには、複数のパブリッククラウドを組み合わせて利用するマルチクラウドや、オンプレミスシステムも含めた複数の環境を組み合わせて利用するハイブリッドクラウドがありますが、それぞれの基盤を柔軟に組み合わせられるようにしています。

もっとも、クラウド基盤の提供だけではお客様が抱える課題を解決できないシーンも増えてきています。そこでNECではシステムを継続的に「運用」するための仕組みやサイバー攻撃や事業継続への対策としての「セキュリティ」、さらに開発した「アプリケーション」の管理までをトータルでサポートできるようにサービスとして提供しています。

さらに、これらのサービスを利用しながら、従来型のITをモダナイゼーションしていくことも重要です。ITをモダナイゼーションするとは、新しいIT技術/製品を活用し、ビジネスを実現するITの持ち方を変えていくこと。今までのやり方から少し変えるのでもいいし、まったく新しいやり方に変えてしまうのでもいいでしょう。重要なのは、業務やシステムのあり方、システムの適用領域、データの特性などに応じて、適材適所でモダナイゼーションの深さや広さ、速さを変えていく柔軟性にあります。

基盤提供だけでなく運用、セキュリティ、アプリケーションもサポート

NECでは、上述した「クラウド基盤」「運用」「セキュリティ」「アプリケーション」という各々の領域でサービスを提供しています。

クラウド基盤については、自社クラウド(NEC Cloud IaaS 、NEC Cloud Stack)のほかに、AWS(Amazon Web Services)、Microsoft、Google、Oracle、VMware、Salesforceといった大手クラウドベンダーと協業し、これらのサービスをラインナップしています。また、プライベートクラウドの基盤についても、NECのデータセンターを活用した独自のクラウドサービスを提供しています。

ここでの大きなポイントは、NECはパブリッククラウドと閉域ネットワークで接続できるデータセンターを保有しており、ハイブリッドクラウド/マルチクラウドを柔軟に構成できることです。パブリッククラウドへの移行が難しいシステムとクラウドを連携した環境として管理できるようになります。

パートナー/アライアンスに関する最新のトピックスとしては、SCSKの印西キャンパスにNEC印西データセンターを開設(2022年4月)し、お客様のクラウド活用/DX(デジタルトランスフォーメーション)に必要となる機能/サービスを提供するために、データセンターサービスの新しいエコシステム(インターコネクテッドエコシステム)を形成します。

例えば、顧客情報やクレジットカード情報などを国内の安全なデータセンターで安全に保管しながら、アプリケーション部分については海外パブリッククラウドの機能を活用するといった活用形態が実現しやすくなります。

なお、NECでは、DXを実現するアプリケーション、プラットフォーム、インフラストラクチャ、ネットワーク、エッジの5階層をワンプラットフォームとして「NEC Digital Platform」と呼んでいます。

ITモダナイゼーションやDXを支援

NECでは今後、マルチ/ハイブリッドクラウド環境を活用しながらお客様にさまざまなサービスやソリューションを提供していく予定です。

クラウド活用をご支援するという観点では、計画策定から、導入・構築・移行、運用までを含めたトータルソリューションとして提供します。例えば、NEC Cloud IaaSとパートナークラウドとのハイブリッドなサービスで、データ移行や災害対策などを運用支援サービスとして提供できます。

クラウド基盤の新サービスNEC Cloud Stackは、NEC Cloud IaaSをラック型サーバにおさめてお客様に提供するもので、従来のようにオンプレミスのプライベートクラウド環境をゼロから構築するよりも短いリードタイムでクラウド環境を利用開始できます。

ほかにも、オンプレミス/クラウド/その間を接続するネットワークサービスをラインナップしており、ハイブリッドクラウド実現のためお客様のケースに合わせて選択いただくことができます。

NECは、VMware vSphere®ベースのクラウド基盤サービスを10年超、国内3000社を超える企業に提供してきた実績があります。大規模でミッションクリティカルなシステムを運用してきたノウハウもあり、そうしたNECの豊富な経験やお客様のユースケースをリファレンスとして提供することもできます。

お客様のビジネスの維持拡大に、DX推進/ITモダナイゼーションの視点で貢献すべく、NECはマルチ/ハイブリッドクラウドを活用し、トータルにサポートしていきます。

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日本電気株式会社
サービスプラットフォーム事業部 マネージャー

堀口 智也 氏

2001年にNECに入社。製造・流通業などのお客様基幹システムのIT運用責任者経験を活かし、NEC Cloud IaaS、NEC Cloud Stack、NEC Cloud DaaS、VMware Cloud™ on AWSのサービス責任者を担当。

お問い合わせ先

日本電気株式会社

サービスプラットフォーム事業部

email: info@ebiz.jp.nec.com

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