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2021-06-08

Google Cloud VMware EngineでDXとモダナイゼーションを見据えたクラウド移行を実現する

By グーグル・クラウド・ジャパン合同会社

vmware cloud verified

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クラウド移行では、コスト削減や運用負荷の低減に関心が向きがちです。しかしクラウドが提供するメリットはそれだけではありません。クラウド環境はデータ分析や AI (人工知能)技術の活用を進めやすく、企業の業務改善やデジタル トランスフォーメーション(DX)を加速する上でも効果的です。インフラや運用担当者の視点だけでなく、アプリケーションや業務の取り組みの両面からクラウド化を促進できるのが Google Cloud VMware Engine です。

データを活用したイノベーションを推進し、DX を加速させる

オンプレミスのシステムをクラウドに移行する最大の目的は、クラウドがもたらす柔軟性や迅速性のメリットを享受することでデジタル化を加速させ、それによって企業の変革を加速させることにあります。

IT インフラの運用の観点から見ると、クラウドによっていかに運用負荷を低減できるか、あるいはコストを削減できるかに関心が集まりがちです。ここには、運用のコストや業務負荷の増大といった課題が深刻化していることも背景にあります。投資の評価も TCO 削減や ROI 向上といった短期的な成果で判断されがちです。

しかし、長期的に考えるとクラウド移行は企業のイノベーションを促進することも大きな目的となります。定量的に可視化できる短期的な目標としてコストや運用負荷削減を据えるだけでなく、その取り組みで得られた結果から、いかにイノベーティブな取り組みへとリソースを振り向けられるかが重要になってきます。

クラウドを活用した IT インフラのモダナイゼーションと、クラウド環境ならではの最新技術の活用。これらを軸にした業務改革の観点で注目するべきソリューションが Google Cloud の提供するクラウドサービス「Google Cloud」です。Google Cloud はミッションとして「データを活用したイノベーションの推進により、あらゆる組織や企業のデジタル トランスフォーメーションを加速させる」を掲げるように、単なる IT インフラ刷新にとどまらない価値を提供しようとしています。

そうした Google Cloud のサービスの 1 つとして、VMware vSphere® 環境のワークロードをそのまま Google Cloud 上で稼働させられる IaaS サービス「Google Cloud VMware Engine(GCVE)」があります。GCVE は、既存環境をそのままクラウドにリフト&シフトできるため、TCO 削減や ROI 向上で大きな成果を期待できます。

VMware vSphere 環境のワークロードをそのまま Google Cloud 上で稼働させられる IaaS サービス「Google Cloud VMware Engine」

Google Cloud VMware Engineの概要

もっとも、Google Cloud のミッションからもわかるように、短期的な ROI 向上以上に重要なのは、システムやアプリケーションのモダナイゼーションを行い、企業の DX を実現することです。GCVE はそのファースト ステップになるサービスに位置づけられます。以下にその特長を解説します。

オンプレの仮想環境からクラウドネイティブへシフトする上で最適

GCVE は、Google Cloud のベアメタル サーバ上の完全に独立した専有環境で、VMware の SDDC(Software-Defined Data Center)環境を利用できるサービスです。VMware により「VMware Cloud Verified」認定されたプラットフォームとしてサポートされ、Google Cloud が提供するクラウドネイティブなサービスにシームレスにアクセスすることができます。GCVE には、大きく以下の 3 つのポイントがあります

1.クラウド移行の障壁が低い

オンプレミスの VMware vSphere 上のワークロードをそのままクラウドに移行でき、簡単にアプリケーションの移行とオペレーションの継続が可能です。既存環境で利用しているデータベース製品や ERP システム、CRM システム、バックアップ ソフトウェアなどをスムーズに移行でき、VMware のSite Recovery Manager™ 、VMware Horizon® などのソフトウェアも利用できます。VMware vCenter Server® を使って、これまでと同じように管理することもできます。

2.運用管理の負荷を軽減して TCO 削減

2 つめは、TCO 削減が可能なことです。Google Cloud 側で管理されるハードウェアやハイパーバイザーを利用することで導入コストや運用コストをトータルで削減します。VMware vSphere 自体の監視や、パッチ適用、VMware の SDDC 環境のマネジメントなどは Google Cloud 側で実施され、ユーザー側でのインフラ オペレーションは不要になります。

3.Google Cloud とのサービスの連携が容易

Google Cloud との連携が容易であり、Google Cloud ネイティブ サービスとの統合や自動化によるベネフィットを享受しやすくなります。具体的には、クラウド監視・モニタリングの「Cloud Operations」、ストレージ サービスの「Cloud Storage」「Persistent Disk」、ネットワーク サービスの「Cloud Interconnect」「Cloud VPN」「Cloud Load Balancing」、コンテナ環境の「Google Kubernetes Engine」、マルチ/ハイブリッド クラウド向けコンテナ環境「Anthos」などです。インフラ関連サービスだけでなく、「BigQuery」や「AI Platform」などのアプリケーション サービスと連携することもできます。

Google CloudによるモダナイゼーションとVMwareのファースト/サードパーティリューションを連携し、ハイブリッド クラウドを加速

GCVE によって VMware や既存のソリューションの活用と Google Cloud を生かしたモダナイゼーションの双方を実現する

マルチクラウドでの BigQuery や AI Platform との連携も

VMware の各種技術に基づく SDDC 環境をクラウド上で実現できるサービスは、主要なパブリック クラウド ベンダーが提供していますが、GCVE では、マルチクラウドを意識しつつ Google Cloud の各種サービスと連携できる点にメリットがあります。

例えば、Google Cloud のサービスと連携した活用事例の 1 つに、GCVE 上のデータベースに格納されたデータをマルチクラウド データ ウェアハウスである BigQuery でデータ分析し、可視化するというものがあります。流れとしては、VMware vSphere で仮想化されたオンプレミスのデータベースを GCVE に移行し、ETL ツールの「Dataflow」でデータを集約・加工し、BigQuery で分析して、BI ツールの「Looker」で可視化するといったものになります。

ここでポイントになるのは、BigQuery での分析は、必ずしも GCVE に移行したデータや Google Cloud に格納されているデータしか利用できないわけではないということです。オンプレミスのデータを利用することもできれば、AWS (Amazon Web Services)の NoSQL データベースに格納されたデータなどを利用することもできます。これは、AI Platform などのサービスでも同様です。

また、インフラ関連のサービスについても、マルチクラウドやベンダー ロックインの排除という思想で設計されています。分かりやすい例としては、Kubernetes 対応が挙げられます。Google Kubernetes Engine や Anthos※1  は、アプリケーションの可搬性を高め、特定のベンダーのサービスに依存せずに、どの環境も同じ体制で運用できることを目指して設計されています。

※1…クラウド環境とオンプレミス環境において Kubernetes クラスタの実行、アプリケーション間の運用の一貫性を担保できるようにするための統合管理プラットフォーム

マルチクラウドやベンダー ロックイン排除を重視して設計

マルチクラウドやベンダー ロックイン排除を突き詰めると、「SDDC 環境を構築するためのパブリック クラウドは Google Cloud である必要もないのでは」と疑問を感じる方もいるかもしれません。これは決して極論ではなく、Google Cloud のミッションが示すように、クラウドの目的は「データ活用やイノベーションの推進、デジタル トランスフォーメーションの加速」であり、目的を実現するための手段がどのベンダーのどのサービスによって提供されているかを問わず、ユーザーが課題を解決するための手段として活用できればよいという考え方なのです。

では、なぜ Google Cloud や GCVE を提供するのかといえば、それらが目的を実現するための手段としてより効果的だからということになります。GCVE は、上述した 3 つのポイントにより、既存のシステムのクラウド移行やモダナイゼーションを行いやすくします。一方で、こうしたインフラ運用担当者目線のアプローチだけでなく、BigQuery や AI  のような攻めの IT 領域やアプリケーション開発者目線も加えてデジタル トランスフォーメーション推進を支援します。

GCVEによってインフラ、アプリ双方に最適なITインフラを構築することで、DXを加速する

GCVE によってインフラ、アプリ双方に最適な IT インフラを構築することで、DX を加速する

また、GCVE は、他の VMware の SDDC ベースのサービスに比べて、ユーザーの使いやすさを考慮した特徴や機能を提供します。具体的には、Google Cloud のバックボーンのネットワーク帯域幅が広く GCVE との内部相互接続(VPC ピアリング)でレイテンシーが低く高速な通信が可能なこと、リージョン内ではトラフィックの従量課金がなく運用コストを下げやすいこと、VMware vCenter® に対するアクセス権限を必要に応じて昇格させて細かな管理を行いやすいようにしている点です。

必要に応じてVMware vCenterに対する権限の昇格も可能

VMware のファースト パーティ ソリューションやサード パーティ ソリューションが vSphere の管理者権限を必要とする場合、ソリューション ユーザーを活用することが可能

このように、GCVE は、マルチクラウドやベンダー ロックイン排除の思想のもと、インフラのモダナイゼーションとアプリケーション・業務変革という両面から、企業をサポートするサービスといえるでしょう。

GCVE の技術的な詳細や特徴は以下の記事をご覧ください。

クラウドならではのマネージド サービスと使い慣れた VMware 環境の管理性を両立する「Google Cloud VMware Engine (GCVE)」

お問い合わせ先

グーグル・クラウド・ジャパン合同会社

email: GCVE2020@google.com

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