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2021-06-05

安心して任せられるプライベートクラウドのマネージドサービスとは?

By KDDI株式会社

業務効率化IT運用コストと運用負荷軽減運用管理クラウド移行

プライベートクラウドの運用管理業務は、想像以上に負荷が高いものです。セキュリティを担保しながら、自社で構築から運用までを担うのはハードルが高く、高度なスキルやノウハウをもったエンジニアの存在も欠かせません。そんな中、VMwareの仮想化技術をベースとしたプライベートクラウド環境のマネージドサービスとして新たに登場したのが、KDDIの提供する「Rackspace Private Cloud powered by VMware」です。

プライベートクラウドにある運用管理課題

近年、企業システムのクラウドシフトが加速しています。クラウドのメリットは、ビジネス環境の変化に素早く対応し、より少ないコストとリソースで新しい取り組みをスタートできる点です。特にさまざまな業務システムをパブリッククラウドへ移行させる動きも顕著になり、従来はオンプレミスで自社運用することが一般的であった基幹システムのクラウド化も活発化しています。

しかし、セキュリティやガバナンスの観点から、すべてのシステムをパブリッククラウドに移行できないケースもあります。また、システムによってはアプリケーションの改修や基盤の作り替えが多く発生したり、移行コストも高くなったりする可能性もあります。

そこで選択肢になるのがプライベートクラウドです。柔軟性や拡張性といったクラウドのメリットを取り込みつつ、自社でリソースを占有するため、セキュリティや安定性を確保することもできます。ただし、プライベートクラウドにももちろん課題はあります。

1つ目は、仮想化基盤やクラウド環境の構築・運用をすべて自社で行うのは一般的に困難という点です。IT部門は日々の運用管理に忙しく、新たにクラウドのノウハウを学習することは簡単ではありません。オンプレミスと同様にハードウェアを資産として持つ必要があることから、サービス利用というクラウドのメリットを生かしにくい場合もあります。

2つ目は、マルチクラウドやハイブリッドクラウドまで拡張した場合、異なる環境をそれぞれ運用するため負担が大きくなる点です。人材確保が難しい中で、クラウドに精通したエンジニアの確保は課題だと言えます。

プライベートクラウド基盤の設計構築・保守運用までをKDDIが月額サービスで提供

こうしたプライベートクラウドの課題を解消するサービスとして、新たに登場したのがKDDIの提供する「Rackspace Private Cloud powered by VMware」です。

Rackspace Private Cloud powered by VMwareは、2021年6月24日から国内で提供を開始した、KDDI、Rackspace Technology(以下、Rackspace)、アイレットの3社が一元的にサポートし、お客さまの運用負荷を軽減するソリューションです。プライベートクラウド基盤の設計構築・保守運用を月額のサービスで提供することで、プライベートクラウドの運用負荷を軽減させられます。

このソリューションでは、KDDIが提供するクラウドサービスである、「KDDIクラウドプラットフォームサービス(KCPS)」のベアメタルサーバー上に、プライベートクラウド環境を実現するためのVMwareのソリューション群である「VMware Cloud Foundation™(VCF)」をシングルテナントで構築して提供し、その運用までをサービス提供します。

Rackspace Private Cloud powered by VMwareの概念図

一見するとプライベートクラウド環境構築のシステムインテグレーションのように見えますが、設計・構築からその後の運用までをまとめて、ベアメタルサーバーのインフラ月額費用と合わせたサービス形態で提供しているところがユニークな点です。

グローバルで実績豊富な高品質の運用サービス

VCFによって構築したクラウド環境のマネージドサービスは、他のベンダーでも提供していますが、中でもRackspace Private Cloud powered by VMwareにおいて特筆すべきことは、グローバルで評価の高いRackspaceが提供しているマネージドサービスの知見やノウハウを利用できることです。

Rackspaceは、日本ではまだ耳慣れない方も多いかもしれませんが、欧米を中心にマネージドサービスの代表的な企業として知られており、「ファナティカル(熱烈な)サポート」をモットーに、顧客に寄り添った能動的なアプローチの運用を実践していることが最大の特長です。

実際に、この「ファナティカルサポート」では、「どうすれば運用効率が高まるか」「どうすればビジネスに貢献できるか」という観点から積極的にユーザーへ提案し、NPS(ネットプロモータースコア)をベースにサービス品質の改善を繰り返していきます。

運用において何か問題が発生した場合は、顧客専任のカスタマーサクセスマネージャーがアサインされ、チケット経由でコミュニケーションをとります。定例会議でリソース利用状況や障害対応状況を提示し、必要に応じてリソースの増減や設定の追加などを提案しています。この際は、NPSをベースとしての顧客に寄り添った提案と改善活動が行われます。

運用では、脆弱性対応やバグ修正のVMwareパッチなど、タイムリーに最新バージョンを適用し、環境の健全性を維持します。ハードウェアEOL時には新たなハードウェアで横にクラスタを構築・移行することまで月額提供範囲に含まれるため、パブリッククラウドと同様、EOLをユーザーが気にする必要はありません。

なお、Rackspaceは国外のベンダーであることから、本当に日本企業に適したサービス提供ができるのかと不安に感じる方もいるかもしれません。これに対してRackspace Private Cloud powered by VMwareのもう1つの特徴は、協業するもう1社であるアイレットの存在です。クラウドインテグレーションで豊富な実績を持つ同社が顧客と対面し、Rackspaceのノウハウや風土や文化まで含めて日本向けにローカライズしてサービスを提供しているのです。

KDDIが提供する多様なサービスと連携

Rackspace Private Cloud powered by VMwareのもう1つの特長は、KDDIが提供するクラウドサービスとの連携やマルチクラウドへの対応が可能な点です。

KDDIではKCPSをはじめ、さまざまなサービスを提供しており、その1つに閉域網サービス「KDDI Wide Area Virtual Switch(KDDI WVS)」があります。KDDI WVSは従来の広域イーサネットやIP-VPN型サービスとは異なり、レイヤーの異なる複数のネットワークを仮想的に統合し、1つの「広域スイッチ」として利用できるようにする新しい概念のネットワークサービスです。

KDDI WVSを活用すれば、KDDIのデータセンターに構築したRackspace Private Cloud powered by VMwareによるプライベートクラウドと自社のオンプレミス環境との閉域接続を、追加料金・転送料金不要で実現できます。オンプレミスの物理環境や仮想化基盤とプライベートクラウドをシームレスにつなぎ、ハイブリッドクラウドとして管理することも可能です。

さらにKDDIでは、Rackspaceのサービス運営を適用したAWSマネージドサービス「Rackspace Service Blocks™ for AWS」も提供しています。マルチクラウドを活用するユーザーは、2つのマネージドサービスを契約することで、サポートをワンストップで受けられます。

このように、Rackspace Private Cloud powered by VMwareは、VMwareの技術をベースとした仮想基盤の設計、構築から運用までサポートし、プライベートクラウドの運用負荷軽減に貢献します。前述のようにパブリッククラウドのAWS、プライベートクラウドのVMwareの両方をワンストップでサポートするマネージドサービスを活かし、マルチクラウド・ハイブリッドクラウドの実現を目指す企業にも適したソリューションと言えるでしょう。

Rackspace Private Cloud powered by VMwareの概要はこちら

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