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2021-10-12

VMware Cloud™ on AWSをスモールスタートで利用する方法とは?

By 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

業務効率化IT運用コストと運用負荷軽減これからクラウドへ取り組むマルチクラウドハイブリッド クラウドクラウド移行

アマゾン ウェブ サービス(AWS)のベアメタル環境上で稼働するVMware vSphere®ベースのIaaSとして、VMware Cloud on AWSに多くの企業が関心を寄せています。しかし、最小構成でも2ホスト単位で契約しなければならないため、100台以上の仮想マシンを動作させるなど、システムに一定の規模がないとコストメリットを得にくいのがネックでした。その課題を解消するのが、VMware Cloud on AWSをマルチテナント化することでスモールスタート可能となるサービスです。

スモールスタートが難しいVMware Cloud on AWS

VMware Cloud on AWSはホスト専有型のパブリッククラウドサービスとして、すでに多くの企業に利用されています。その名のとおりAWSのグローバルインフラ上に展開されているクラウドサービスであり、AWSの各種サービスと非常に高い親和性を有しています。そして一番のメリットは、これまでオンプレミス環境で利用してきたVMware vSphereベースの仮想化基盤をそのままAWSグローバルインフラ上に再現できる点です。

したがって、既存のオンプレミスの仮想マシン(VM)にほとんど手を加えることなく、容易にVMware Cloud on AWSに移行させられるのはもちろん、状況次第でその仮想マシンを再びオンプレミスに戻すといった柔軟な対応を行うことが可能です。

ただしVMware Cloud on AWSは、あらゆるユースケースに適用可能なサービスではないのも事実です。

VMware Cloud on AWSではリソースの追加がホスト単位となるため、Amazon EC2 のように、インスタンス単位でリソース追加を行うことはできません。

要するに「使用リソース量は少ないのでスモールスタートしたい」といったユースケースには不向きだったのです。大まかな目安でいえば100VM以上の規模感で利用しないとリソースを持て余してしまい、コストメリットを十分に得られないというのが課題でした。

システムのうち一部をクラウド移行するというニーズに、VMware Cloud on AWSは対応しづらい

VMware Cloud on AWSのリソースを切り出してマルチテナント化

そこで、VMware Cloud on AWS をスモールスタートできるようにするための新たな選択肢として、CTCが2021年10月27日より提供を開始するのがVMware Cloud on AWS マルチテナントサービスです。

VMware Cloud on AWSマルチテナントサービスは、いわば共有マンションのようなイメージです。CTCが土地と建物(=VMware Cloud on AWS)を用意し、マンションの管理人となり、各部屋(=顧客の各インフラリソース)に入居したユーザーをサポート。これによってVMware Cloud on AWS 環境の必要なリソースだけを利用し、スモールスタートが可能になります。

具体的には、VMware Cloud Director® serviceを活用し、VMware Cloud on AWSのリソース(CPU/メモリ/ストレージ/ネットワーク)をプール化して管理。各ユーザーの利用に合ったサイズのリソースを切り出して再分配するという形をとっています。

加えてCTCは、ユーザーからの問い合わせ(Q&A)対応をはじめ、仮想基盤の障害やメンテナンスに関するベンダーとの連携対応、外部とのセキュリティ制御やサーバ公開に伴うグローバルIPアドレス予約と割り当て、さらに仮想マシンを即時デプロイできるようにするためのカタログ提供などをサポートします。

VMware Cloud Director service を利用し、VMware Cloud on AWSのリソースを分割して提供

ただし、VMware Cloud on AWSとVMware Cloud on AWSマルチテナントサービスでは、オペレーションが若干異なる部分もあります。VMware Cloud on AWSマルチテナントサービスでは、VMware vCenter®やVMware NSX Manager™を使ったオペレーションは利用できません。

その代わりにVMware Cloud on AWSマルチテナントサービスでは、Webブラウザを利用してVMware Cloud Director serviceのポータル画面にログインし、自社のリソースにアクセスすることができる仕組みとなっています。これにより仮想マシンやネットワークの作成はもとより、ファイアウォールなどのセキュリティ制御も実施可能となります。また、同じポータルから仮想マシンに対してコンソール接続できるため、別途メンテナンスラインを用意するといった特別な対応も不要です。さらに、仮想マシンのリソース確認に関しては使い慣れたVMware vCenterを使うことが可能で、自身が管理する仮想マシンに対してのみRead Only権限を持ったロールで接続し参照することが可能です。

なお、ユーザーの拠点とVMware Cloud on AWSマルチテナントサービスのリソース間のデータ通信に関しては、IPsec-VPNを利用したセキュアな閉域接続も可能です。

「Basic」と「Advance」の2種類のリソースパックを用意

2021年10月時点において、VMware Cloud on AWSマルチテナントサービスでは「Basicパック」と「Advanceバック」の2種類のリソースパックを提供しています。

Basicパックは、CPUクロック20Ghz保障から40Ghz、メモリ200GB、ストレージ1.5TBをセットにしたもの。一方のAdvanceパックはCPUクロック35Ghz保障から70Ghz、メモリ300GB、ストレージ3.0TBをセットにしたものです。

大まかな目安としてAWSのM5.largeインスタンスでのメモリ量で試算すると、Basicパックでは約25台の仮想マシン、Advanceパックでは約37台の仮想マシンを実装することができます。

契約期間は3年間、1年間、1か月のプランが用意されており、契約期間が長期にわたるほどディスカウント率が高くなります。3年契約を結べばBasicパックは45万円、Advanceパックは65万円という50%近いディスカウント率の割安な月額料金で利用可能です。

2つのリソースパックが用意されている

もちろんこの料金の中に、前述したCTCによるサポート費用やVMware Cloud Director service のユーザーポータルの利用料金などもすべて含まれています。

毎月固定の料金で利用可能

さらに特筆すべきは、クラウド環境でWindows Serverを利用する際に、インスタンス単位で購入しなければならなかったSPLA(Service Provider License Agreement)ライセンスまで含まれていることです。VMware Cloud on AWSマルチテナントサービス上でリソースが許す限り仮想マシンを立ち上げ、追加コストを負担することなくWindows Serverを利用することができます。

また、前述したとおりVMware Cloud on AWSマルチテナントサービスはAWSグローバルインフラ上に展開されており、インターネットに出ていく通信は本来別枠での課金対象となるのですが、BasicパックやAdvanceパックにはこの料金もすべて含まれています。AWSの通信料金は従量課金となるため、毎月利用額の見込みが立てられず煩雑な予実管理を実施していた手間もなくなります。

そのほかにもVMware Cloud on AWSマルチテナントサービスでは、VMware Cloud Director Availability™というマルチテナントに特化した移行ツールを利用可能で、マルチテナント環境であったとしてもセルフサービスで仮想マシンの移行が実現可能なため、都度CTCに移行作業を依頼しなくても、適切なタイミングにて移行作業を実施することが可能など、さまざまなメリットを有しています。

以上のように、CTCが提供するVMware Cloud on AWSマルチテナントサービスは、従来の2ホスト構成よりも小さいサイズからVMware Cloud on AWSをスモールスタートできるサービスとして、より多くの企業のクラウド移行を支援していきます。

お問い合わせ先

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

ITサービス企画統括部

email: mrc-info@ctc-g.co.jp

https://www.business-on-it.com/2024-configuration/

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