特集記事

2022-09-02

VMware Cloud Verifiedパートナーを選択するメリットについて

By ヴイエムウェア株式会社

クラウドパートナーSA部 シニアクラウドソリューションアーキテクト
長谷川 和宏

vmware cloud verified

はじめに

企業はさまざまなクラウドの選択肢から、ワークロード管理に適切な信頼できるクラウドパートナーを探しています。皆様も適切なクラウドパートナーを探す際、目標を支援する信頼できるクラウドパートナーを探す際にお困りではないでしょうか?今回ご紹介する「VMware Cloud Verifiedパートナー」は、120か国以上で4,000社を超えるVMwareクラウドプロバイダーの中から、海外では350社程度、国内では12社がVMwareにより認定されています。

VMware Cloud Verifiedパートナーは、VMwareによってテストおよび検証、統合されたクラウドインフラストラクチャのSDDC(Software-Defined Data center)技術をクラウドに活用いただき、運用しています。クラウド移行を進める際にリスクなくクラウドプロジェクトの加速を支援する信頼できるアドバイザー、そして企業の目標を支援することができるVMwareで認定された信頼できるクラウドのアドバイザーが、「VMware Cloud Verifiedパートナー」です。

VMware Cloud Verifiedパートナー 

VMware Cloud Verifiedパートナーは、VMwareで認定された信頼できるアドバイザーです。Cloud Verifiedのロゴが、クラウドプロバイダーがインフラストラクチャプラットフォームの柔軟性と制御を提供できることを示しています。企業は、VMware Cloud Verifiedパートナーを通じてVMwareの最新テクノロジー、クラウド選択肢と相互運用性を享受することができます。

Cloud Verifiedパートナーを選択することの背景について

急速に進化するIT環境の変化に対応し、ビジネスで迅速に顧客への価値を提供する為に、企業ではDX(デジタルトランスフォーメーション)への対応変換が求められています。そして多くの企業はDX戦略変換するための活動の一環として、クラウドへの移行を検討しています。しかし既存オンプレミスのインフラをクラウドへ移行することによって、逆に課題が生まれることがあります。

主な問題は、クラウド環境に対応する必要がある既存デジタル資産です。「ハイパースケーラー」とも呼ばれる、ハイパースケールデータセンターを運営する主要クラウド企業のクラウドサービスとツールを活用するには、IT全体と多くのビジネス機能を変更する必要があります。つまり、「スキルがある人員確保」、「クラウド運用に対する、組織のテクノロジー向上」、「組織全体のビジネスプロセス変換」などの課題に対応する必要があります。これらの課題が発生する背景として、ハイパースケーラーに移行する場合、既存デジタル資産の配慮だけでなく、従来のビジネスプロセスも変革する必要があるためです。そのためにプロジェクトが複雑化、長期化し、当初の予算よりコストがかかるなどの課題が発生し、企業にとってリスクになる場合もあります。

VMware Cloud Verifiedパートナーを選択することで、企業はVMwareクラウドプロバイダーと既存オンプレミス環境との相互運用が可能なVMwareクラウド機能にアクセスできます。そして「人」、「プロセス」、「テクノロジー」に課題を抱えることがなく、目標としているDX変革に注力し、ビジネスに注力することが可能です。

Cloud Verifiedパートナーのクラウド構成について

Cloud Verifiedプロバイダーは、安定的かつ長期的な視点で支援する安全なクラウドを提供します。VMwareによって認定されたクラウド構成である、VMware Validated designに準拠した柔軟なクラウド環境を提供いたします。クラウド基盤であるSDDC(コンピュート、ストレージ、ネットワーキングなど)は、シングルテナント向けにはVMware Cloud Foundation、マルチテナント向けにはVMware Cloud Directorを利用してクラウド基盤を構成しています。

VMware Validated Designのメリットについて

VMware Cloud Verifiedのロゴにより、VMwareによって検証およびテストされたVMware Validated Designに基づくSDDCを実行している主要パートナーを判別することが可能です。VMware Cloud verifiedパートナーではVMware Validated Designを活用している為、アプリケーションや仮想マシンなどのワークロードに対して、柔軟性および、効率化、最適化を実現します。またワークロードのクラウド移行に際しては、IPアドレス変更が不要で、既存の仮想マシンの影響を最小限にする移行オプションを選択いただけるため、ビジネスに影響がありません。

柔軟性 - 柔軟性のあるスケーラブルなインフラストラクチャは、最新のさまざまな業種、コンプライアンス認定に対応し、クラウドコンピューティング環境の動的な需要に対応します。

効率化 - 既存オンプレミス環境とクラウド間で共通の運用環境を実現することが可能にすることで、アプリケーションの実行、管理、接続、保護の効率的な相互運用を実現します。

最適化 - VMwareクラウドインフラストラクチャの一貫したインフラストラクチャと運用に対して、チームの既存のスキルセットを活用することで、TCO削減に貢献します。

企業におけるVMware Cloud Verifiedパートナーを選択するメリットについて

企業はVMware Cloud Verifiedパートナーを選択することで、VMwareクラウドプロバイダーと既存オンプレミス環境との相互運用が可能な構成をとることができます。ハイパースケーラーに直接移行する場合に発生する、「特別な人員」、「テクノロジー」、「プロセス」などの準備は不要になります。

企業において、VMware Cloud Verifiedパートナーを選択することで、既存環境とクラウド間で統合と相互運用性を確保し、既存のスキルセットを活用することでコストの最適化、将来的なベンダーロックインを回避する柔軟なクラウドを選択いただくことが可能です。

統合と相互運用性 - クラウド、またはデータセンター内の必要な場所でアプリを実行するため、自由と柔軟性を提供するコアコンピューティング、ストレージ、およびネットワークを展開します。

コストの最適化 - ITチームの既存のスキルセットを活用し、クラウド全体で一貫した運用とインフラストラクチャを実現します。さらに移行や運用に新しいスキルセットが不要になり、TCO削減に貢献します。

柔軟性 - ベンダーロックインを回避しながら、世界中の幅広いVMwareクラウドプロバイダーパートナーから選択いただけます。各業種に特化したクラウド、独自のサービスを展開しているクラウド、あるいは差別化されたスキルを備えたクラウドなど柔軟な選択が可能です。

国内では2022年8月の時点では、12社を認定しています。(株式会社IDCフロンティア、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社、ソフトバンク株式会社、日本電気株式会社(NEC)、日本アイ・ビー・エム株式会社、日本オラクル株式会社、日本マイクロソフト株式会社、株式会社日立製作所、富士通株式会社、富士通クラウドテクノロジーズ株式会社)*1

*1 参考:「マルチ/ハイブリッド化を支援するVMware Cloud Verifiedパートナー

ハイパースケーラーのクラウドサービスとVMware仮想基盤を相互運用したい場合について

主要ハイパースケーラーではVMware Cloud Verifiedパートナーとしても展開いただいており、ハイパースケーラーのサービスを検討している企業に対してクラウドサービスを容易にご利用いただくことが可能です。主要ハイパースケーラー上にCloud Verifiedに準拠した、VMware Cloudを構築しています。

VMware Cloudへの移行に際しては、IPアドレス変更、既存の仮想マシンのダウンタイムがない移行も選択可能でビジネスに影響がありません。また企業が必要とするクラウドサービスを高速に、ネイティブサービスとの通信費も不要な場合もあり低コストで利用することが可能です。既存環境との相互運用も特別なスキルセットは不要で、最新のハイパースケーラーのネイティブサービスを活用するハイブリッドな運用が可能になります。

ご利用いただくハイパースケーラーのサービスに応じて、VMware Cloudを検討いただくことが可能です。

  • AWS上で稼働する「VMware Cloud on AWS」
  • Azure上で稼働する「Azure VMware solution」
  • Google Cloud Platform上で稼働する「Google Cloud VMware Engine」
  • Oracle Cloud上で稼働する「Oracle Cloud VMware solution」

VMware Cloud Verified パートナーとVMwareイニシアチブへの取り組み

VMwareでは国産クラウドで機密データの海外流出を防ぎデータ主権を実現するソブリンクラウド、および2030年までに100%再生エネルギー源を活用した脱炭素社会の実現を目指すイニシアチブを立ち上げました。VMware Cloud Verifiedパートナーの中から、ソブリンクラウドイニシアチブ、および脱炭素社会のイニシアティブに賛同したクラウドプロバイダーに参画いただき、企業の目標をVMwareと支援していきます。*2

  • 国産クラウドで国内の司法管轄権でデータ主権を行使する、「VMware ソブリンクラウドイニシアチブ」
  • 脱炭素社会への目標を支援する、「VMware Zero Carbon Committedイニシアチブ」

*2 参考:「経済産業省 再生可能エネルギー

まとめ

今後インフラ開発やアプリケーション開発の最初にクラウドを検討いただく「クラウドファースト」から、必要なクラウドサービスをさまざまな選択肢からご選択いただく「クラウドスマート」に時代は変化してきています。この機会にVMware Cloud Verifiedパートナーについてご理解いただき、企業を安定的かつ長期的な視点で支援させていただく、信頼できるクラウドパートナー様からご選択いただければ幸いです。

企業の重要なワークロードを保管することができる、適切で信頼できるクラウドパートナーをお探しなら、VMware Cloud Verifiedパートナーにお問合せください。*3

*3 参考:「VMware Cloud Provider -VMware Cloud Providerを検索

お問い合わせ先

ヴイエムウェア株式会社

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