基礎から学ぶ
2022-02-08
オンプレミスに構築した既存システムの制約のために、クラウド移行が思うように進んでいない企業も少なくありません。そうした課題解決の手段の1つとして、プライベートクラウドの「自由度」とパブリッククラウドの「手軽さ」を兼ね備えたソリューションの利用がおすすめです。
既存システムをパブリッククラウドへ移行する動きが加速しています。開発環境のみならず、重要な基幹システムの本番サーバーを含め、現在ではさまざまなシステムをパブリッククラウドへ移行できる環境が整ってきています。
また、プライベートクラウドの活用も進んでいます。パプリッククラウドのもつオンデマンドかつ手軽なインフラ調達という特徴をオンプレミスでも得られるようにし、運用コストを最適化しながら、パブリッククラウドと適材適所で使い分けていこうというものです。
しかし、こうしたパブリックとプライベートの「いいとこどり」を実現することは実は簡単ではありません。オンプレミスの既存システムでは、クラウドに移行が難しいシステムも存在しており、両者を「いいとこどり」するには、システムを同じ仕組みのもとで管理し、長所を引き出していく必要があるからです。
企業の現状として、「サーバーの50%以上をパブリッククラウドに移行している企業は2割以下に留まる」という調査もあり、多くの企業にとってハードルが高いことが見て取れます。
インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する「IIJ GIOインフラストラクチャーP2 Gen.2(以下、IIJ GIO P2 Gen.2)」では、プライベートクラウドの「自由度」と、パブリッククラウドの「手軽さ」の両方のメリットを備えることで、オンプレミスからのクラウド移行を支援します。
このIIJ GIO P2 Gen.2については、以下の記事でより詳細に解説しているので、合わせてご覧ください。
> オンプレミスからのクラウド移行に「ちょうどいい」サービスが登場!
IIJでは、IIJ GIO P2 Gen.2の提供にあわせて、実際にクラウド移行で抱えやすい課題を解決するためのサービスも提供しています。
クラウド化にあたっての構成作成や見積もりを算出する構成検討支援から、サーバー初期設定、ネットワーク初期設定、バックアップ・監視設定などの初期導入ソリューション、初期構築済み環境の引き渡しまでを一貫して提供するサービスです。
クラウド初期導入ソリューションの作業イメージ
移行方法の提供や実際の移行支援も可能です。具体的には、仮想マシンのエクスポート/インポートによる移行や、バックアップサービスによる移行、「VMware Cloud Director Availability」を使った移行などを、お客様のニーズに合わせて提供します。さらに、お客様ネットワークとIIJ GIOをL2延伸し、同一ネットワーク上での移行もサポートします。
お客様のニーズに応じた移行ソリューションを提供
将来的に重要になってくるマルチクラウド環境でのサポートも充実しています。IIJでは、統合運用管理サービス「UOM」において、マルチクラウドの統合監視運用に加え、業務効率化ツールの提供を行っています。これらには、IIJのノウハウがテンプレート化されています。
SaaSで提供されるため、監視システムの構築・運用不要で手軽に運用監視をスタートしたり、自動電話・自動運用・自動チケット起票で、徹底的な運用を効率化したりすることが可能です。加えて、IIJのマネージドサービスや他のマルチクラウドと接続し、お客様拠点からの閉域接続で、各種クラウドサービスを利用できるようになります。
IIJネットワークサービスを利用する場合、拠点から閉域接続済みでリソースを利用可能
IIJでは、クラウドセキュリティ認証 (ISO/IEC 27017:2015)やBCR承認 (EU GDPRに関わる個人データの域外移転を許容された事業者)、ISMAP (政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)対応など、クラウド事業者として求められるセキュリティ、コンプライアンス基準への対応も積極的に行っており、高い信頼性のもとでクラウドを利用できます。
多くの企業では、まだ「クラウド移行したいが、パブリッククラウド移行ではシステム改修コストが大きい」「クラウド移行を検討したものの、断念したオンプレミスサーバが残っている」「既存ネットワークとのクラウド接続に課題がある」といった悩みを抱えています。IIJ GIO P2 Gen.2は、それらの課題解決から、WANやパブリッククラウドとの接続などネットワークまで含めたマルチクラウド環境の活用まで、幅広い展開が可能なソリューションです。
株式会社インターネットイニシアティブ